「手紙来てるわよ」
母にそう言われて渡されたのは、市役所B日程2次試験の合否通知でした。
まさかこんなに早く結果の通知が来るとは思っていなかったので、心の準備など全くする暇もなく封筒を開けることになりました。
ここに書いてある結果によって、小生の人生は大きく左右されます。
合格なら、念願叶い公僕として来年から市民の皆様のために働くことができます。
不合格なら、もう1度来年チャレンジするか、諦めて民間の就職口を探すか考えなければなりません。
これまでの努力の結果が、この中に入っている紙切れ1枚で決まる、そう考えると一気に心拍数が上昇し、手の震えは止まりません。
何とか引っ張り出すように取り出し、合否の確認をしました。
「選考の結果、誠に遺憾ながらあなたは不合格と決定しましたので通知します」
ダメでした。
昨年の1次落ちに続き2連敗です。
面接の手応えから、ある程度こういった結末は予想していたものの、「もしかしたら受かってるんじゃないか?」という淡い期待が日増しに大きくなっていたのも事実です。
それに昨年とは違い、今年は結果を出す為の努力をした!という自負もありました。事実、1次は通過したわけですし。
これからは「何が足りなかったのか?」ということを自問しつつ、この道をまだ進むのか、それとも別の道を歩むのかを早急に決めなければなりません。
今年27歳、いつまでも親に甘えてばかりもいられませんし、3度続けて落ちた時に待っているのは28歳で職歴1年の男という現実です。
勿論、このままで終わりたくない!という気持ちもあります。撤退すればこれまでの努力は何の成果も生まなかったということにもなりますし。
数日中に進むべき道を決めようと思います。
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